【詩】歓喜
はねくじら くじらの魔法
肌を刺すような空気
ひやりと冷たい風
手はかじかみ
吐く息は白い
マフラーを口元まで上げて
私はそっと見上げる
大きな大きな聖樹には
色とりどりのオーナメント
てっぺんにはキラキラのお星さまがひとつ
吸い込まれるように見ていると
後ろからぎゅっと抱きしめられる
彼が紡いだ言の葉が
私の耳元に優しく届く
頬を流れる温かい雫
指に感じた彼の温度
その手をそっと持ち上げて
指にはまった愛の証を眺めた
きらきら
冷たい夜空を彩る灯りたち
嗚呼、今年もこの日がやってきた
プレゼントとごちそうが
いっぱいの夢の庭で遊びましょう
疲れたら
眠ればいいよ
いつまでも いつまでも
いつか大人にその日まで
貴方の枕元にプレゼントを